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温泉の効能に関する自論

【温泉の還元効能に関する考察】
≪はじめに≫
温泉の効能については大きく①体をあたためる温熱作用、②浮力・水圧・粘性抵抗のような物理作用、③温泉の成分が皮膚を通して体内に吸収される薬理作用などが言われています。
ココでは切り口を変え、温泉の還元効果について自論を述べます。
温泉は言うまでもなく地下から湧き出てきますが、地下の状態は酸素が無く多くの成分が還元状態にあります。従って温泉水に含まれる成分の多くは還元状態にあります。還元状態とは触れたものから酸素を奪い自ら酸化物になる状態です。
≪還元作用について≫
生物(植物を含む)は酸化され劣化します。よく、抗酸化物質ということを聞きますが、酸化を抑える作用のある物質です。人間の老化も酸化が進んだものと思います。例えば抗酸化作用があるお茶は最初は緑色ですがしばらくすると空気で酸化され茶色になります。緑のうちは還元作用がありますが茶色になると抗酸化作用は薄らぎます。温泉水を飲むと内臓に効果があると言われる温泉水は、還元力のあるうちに飲んだほうが効果は大きと思われます。
温泉は地下から出てきた直後は、温水の還元力は最大であります。しかし、それから時間がたつにつれ空気中の酸素により温水中の成分が酸化され、還元力は次第に無くなります。例として地下にある鉄は還元鉄で地上に出て酸化され酸化鉄になり、温泉の色が赤くなります。
≪温泉水の還元性の低下≫
温水は温度管理が難しく水を加えたり、空気で接触冷却したりしていますが、これは温泉の還元効果を弱め温泉の効能を台無しにしていると思います。温泉管理をしているベテランの方は経験から空気に触れさせず、新鮮なままで浴槽に温水を導く工夫をしているそうです。方法はパイプを通し空気に触れず空気で冷やす熱交換方式だそうです。
より温泉効果が高い温泉とは
①源泉かけ流し。
②温度調整で水を加えていない。
③湯船まで空気に接触していない。
≪結論≫
温泉水のもつ還元能力を失わないようにすると、種々言われる温泉の効能を最大限に発揮するする。
そのために温泉管理者には空気との接触をさけるような工夫を期待し、持病で苦しむ温泉利用者は空気接触しない工夫をしている温泉を選ぶとより効果が期待できるとおもいます。
以上、温泉選びの参考になれば幸いです。
(なお、筆者は単なる科学専攻の者で温泉研究者ではなく一つの自論を述べたにすぎません、その還元効果についても実証したものではありませんので念のため)